いろいろな婚活サービスがある中、「結婚相談所」に入会する意味とは?
最近は「マッチングアプリ」「婚活サイト」といった、インターネットで完結する出会いの手段が爆発的に増えました。
かつての“出会い系”というネガティブなイメージも薄れ、真面目な出会いを探すためにネットサービスを利用する人も増えており、複数のネット婚活サービスに登録している人も少なくありません。
また婚活パーティーも相変わらず盛況で、「公務員限定」「バツイチ&バツイチ理解者」「一人参加OK」など、日本各地で連日さまざまな趣向のパーティーが開催されています。
このように手軽な婚活サービスが増えてはいますが、「結婚相談所」を利用する人も実はじわじわと増えています。
傾向としては以前に比べて女性の利用が増えており、今や全体の6割近くが女性というデータもあります。
手軽に始められる出会いのサービスが増える中、「結婚相談所」に入会する意味はどんなところにあるのでしょうか?
目次
今の結婚相談所の姿とは?
昔の結婚相談所と言うと、世話焼きなおばちゃんが、ふさわしいと思われる男女の間を取り持って。。。といったイメージがあると思いますが、最近の結婚相談所の姿は大きく変わってきています。どんな傾向があるのか、簡単にご紹介します。
境目がわかりにくくなっている結婚相談所のサービス
「結婚相談所」と一言で表現されますが、サービスの内容によって大まかに「データマッチング型」「仲人型」「インターネット型」に分類されます。
データマッチング型
登録した会員データや希望条件に基づいて、コンピュータで自動マッチングされたお相手候補を毎月定期的に送ってくれる。
最近ではAIやDNAによるマッチングもある。
仲人型
仲人や婚活アドバイザーといった専門家がお相手探しの世話をしてくれる、昔からある形態の婚活サービス。
身だしなみやマナー、お相手探しの心得のほか、お見合いのサポートや活動状況に応じたアドバイスを受けながらお相手探しを進めることができる。
インターネット型
これまでの結婚相談所レベルのサービスをネットを通じて提供してくれる新しい形。一般的に料金は低め。
さらに最近では「データマッチング型でありながら仲人型のようなサポートも受けられる」など、提供サービスがひとつではない形も多くなっており、その境目がわかりにくくなっています。
利用する人にとっては好みに合わせて、より幅広いサービスを受けられるようになってきていると言えます。
データベース化が進む結婚相談所
結婚相談所を利用する人が増える中、会員の情報を管理するデータベース化が進みました。
最近では仲人型であってもデータベースが使え、会員は自分のマイページから自由にお相手探しができるようになってきています。
自分の都合に合わせて好きな時にお相手探しができるのは便利です。
連盟・協会加入店が増えている
結婚相談所を開業するにあたっては、特に免許や資格がいりません。そのため結婚相談所を開業するハードルは低く、個人や中小企業が開業するケースが増えています。
それを後押しするのが、IBJ(日本結婚相談所連盟)、BIU(日本ブライダル連盟)、良縁ネットといった、結婚相談所を束ねる連盟・協会の存在です。
連盟・協会は会員情報を管理するデータベースを持っており、これを加入している結婚相談所全体で共用することで、数万人という規模の中からお見合い相手選べるようになっています。
結婚相談所を選ぶメリットとは?
数ある出会いサービスの中でも、入会の敷居が一番高い結婚相談所。そんな結婚相談所を利用するメリットはどこにあるのでしょうか?
結婚への本気度が高い人と出会える
結婚相談所への入会にあたっては、
・本人確認書類
・独身証明書(戸籍謄本や住民票が必要な場合も)
・収入証明書
・大学などの卒業証明書
などを提出する必要があります。
また、「入会費」「月会費」「お見合い量」「成婚料」といった費用がかかるのが一般的です。
つまり、免許証などの提出のみで、月に数千円(女性は無料の場合も)の料金で済んでしまうマッチングアプリよりも、はるかに手間と費用が掛かります。
逆を、そういったハードルを越えた男女が入会してくる結婚相談所には、結婚への意欲が高い人たちが集まっていると言えます。
真面目な出会いをみつけやすい
独身証明書の提出が不要なマッチングアプリの場合、運営事務局がどれだけ注意を払っていても、既婚者など本来の目的にそぐわない会員が混じります。
「好きなって付き合った相手に実は奥さんがいて、浮気相手として扱われただけだった」といった話はよく聞きます。
また女性は無料で利用できるケースがほとんどのため、遊び半分で登録する人も少なくありません。
「待ち合わせに来なかった」「お金だけ浪費して結局連絡が取れなくなった」など、本気の出会いからすると遠回りになってしまうこともあるのが事実です。
結婚相談所の場合は本人確認が一番のポイントなので、既婚者が混じることはありません。
またそれなりの費用を払っていますので、遊び半分の人も排除されます。
つまり、真面目な出会いにつながりやすいということが言えます。
マッチングアプリを使ってはいたものの、本気の出会いには向いていないと感じて結婚相談所に入る人も増えています。
サポートを受けながら婚活を進められる
基本的に結婚相談所には「仲人」「アドバイザー」といった存在がいて、成婚に向けたサポートをしてくれます。
婚活はうまくいくことばかりではなく、時には心が折れそうになることも。。。そんなときにサポートをしてくれる存在がいるというのは、大きな支えになります。
そういった意味では結婚相談所を選ぶにあたっては、アドバイザーとの相性がとても重要になります。
離婚率が低い
恋愛結婚の離婚率は35~45%程度と言われている反面、結婚相談所で出会った夫婦の離婚率は10%程度と言われています。
恋愛結婚の場合は「好き」という感情が先行して(ともすると感情だけ)で結婚に進むケースが多く、一緒になってからはじめて生活習慣の違いや貯金の無さを知ってしまうということもあります。
また最初から結婚の話題を出すと「重い」などと思われ、関係が微妙になってしまうこともあります。
結婚相談所の場合は、例えば収入は証明書を確認した上でプロフィールに記載されますので正確性が高いです。
また最初から結婚前提のお付き合いなので、「結婚相手としてどうか」という冷静な判断を持ちながら交際していけますし、理想の結婚についても話を出しやすい関係になります。
このように相手の素性がわかり、結婚する上でのすり合わせが最初からできるという点が、離婚率の低さにつながっているのではないでしょうか。
結婚相談所へ入会するにあたって気を付けること
将来的に結婚するための真面目な出会いを探す場所が結婚相談所は、婚活サービスの中では手厚いサポートを受けられますが、相談所任せにしていては良い出会いは引き寄せられません。言うまでもなく、結婚相談所が自動的に結婚まで導いてくれることはありません。
各種のサービスやアドバイスは受けられますが、理想の結婚を引き寄せるためには自分自身で判断して、どのように婚活していくかを決めていかなければいけません。
またついつい湧き上がってくる「お金を払っているんだから絶対に妥協しない」「次はもっといい人と出会えるはず」といった気持ちもうまく抑えながら、自分にとって本当に大切にできる相手を選び・選ばれるように行動していくことが成婚につながっていきます。
まとめ
婚活サービスが次々と生まれている中にあって、結婚相談所の存在感は高まっています。結婚相談所の敷居は確かに高いですが、女性の利用が増えていく中で抵抗感も薄らいできています。
自分で婚活をしてみたけれどいまくいかないといった場合にはぜひ、結婚相談所の入会も検討してみてください。