結婚相談所の「成婚率」は、どこまで信用できる?

結婚相談所 比較

結婚相談所への入会を検討している皆さんにとって、「成婚率」は気になる数字かと思います。
今回はこの「成婚率」について解説します。

そもそも成婚率とは?

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言うまでもなく成婚率は、「その結婚相談所の中で成婚した人の割合」ということになります。

となると、割合が高いほうが良いという印象にはなりますが、この成婚率の算出方法にはカラクリがあります。

それは、

(A)全会員数のうち成婚した人の割合

なのか

(B)退会した会員のうち成婚した人の割合

なのかで数字が大きく変わる、という点です。

例を挙げてみます。

1年間に、その結婚相談所に100人の会員が在籍していて、そのうち25人が成婚退会した場合、成婚率は25%ということになります。
これが(A)での計算方式で、母数は「在籍していた会員数」です。

では(B)の計算方法だとどうなるでしょう?
1年間に、その結婚相談所に100人の会員が在籍していて、50人が退会。そのうち25人が成婚した場合、成婚率は50%となります。こちらの母数は「退会した会員数」です。

そもそも成婚率の正しい計算方法というものはないので、どちらも間違いとは言えませんが、25%と50%とでは印象は大きく変わります。

各社が公表している成婚率はこのふたつが入り混じっているのが実情ですが、当然ながら(?)数字がよく見える(B)の方がよく使われます。

正しく成婚率を比べるには

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どうしても成婚率で結婚相談所の優劣を判断したいという場合、(A)か(B)かに数字を揃えて比較する必要があるわけですが、ホームページや資料ではその両方を記載している所はほぼありません。

もし(B)の数字しか公表していない結婚相談所に(A)の数字を確認したい場合、個別の面談の時に質問する必要があります。

ただしたいていの相談所は、公表している数字外のものは出したがらないと思います。「うちではその数字はカウントしていません」などと返される可能性が高いです。
やはり営業的に有利となる数字を使いたいという姿勢があるためです。

また全国規模の結婚相談所の場合、自分が入会を検討している支店の成婚率について知りたいところですが、これについてもなかなか教えてはくれないと思います。

このように成婚率というものには、あいまいな部分が付きまといます。

成婚率をどのように使うべきか

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ではそのあいまいな成婚率は、どのように解釈していけばいいのでしょうか?

実は(B)の成婚率しか公表していない場合でも読み取れるものがあります。
それは「未成婚の退会率」です。

(B)の場合の成婚率が40%という場合、60%の人は成婚に至らず中途退会したということです。
これって大きい数字だと思いませんか?

ご本人のモチベーションの問題なのか、カウンセラーとの相性やサポートの問題なのかはわかりませんが、その結婚相談所で婚活をして成婚に至らない何かしらの要因があったと考えられます。

このあたり、「中途退会した方は、どんな理由が多かったのでしょうか?」と質問してみましょう。
ごまかしたり話を捻じ曲げたりするのではなく、納得感のある答えが返ってくれば信頼できる相談所と言えます。

成婚率は、あなたが結婚できる確率ではありません

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ただし結婚相談所を選ぶ上で、成婚率だけを基準にするのは危険です。

そもそもこの成婚率は、「あなたが結婚できる可能性」ではありません。

「性格診断の結果、あなた自身の結婚確率は10%です」と言われたらショックは大きいですが、そういうことではないわけです。
さまざまな立場の人たちがその相談所で活動してきた結果を表す数字のひとつ、ということです。

実際のところ結婚相談所での婚活は、不確定要素も多いです。

・担当していたカウンセラーが変わったら相性が良くなくなった
・仕事の都合でお見合いがスムーズに組めなかった
・一人との交際期間中に他のお見合いをしなかったので、その人とうまくいかなくなったらまた最初からになってしまった
・自分のモチベーションが下がってしまった
・経済的事情で続けられなくなった

など、いろいろなことが起こりえます。

あまり成婚率には惑わされず、カウンセラーのタイプや料金、サポートのポリシーなどを総合的に判断して、結婚相談所を選んでみてください。

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